使徒の働きメッセージ79「嵐を乗り越える」使徒の働き27:9~26
9 かなりの日数が経過しており、断食の季節もすでに過ぎていたため、もう航海は危険であったので、パウロは人々に注意して、
10 「皆さん、この航海では、きっと、積荷や船体だけではなく、私たちの生命にも、危害と大きな損失が及ぶと、私は考えます」と言った。
11 しかし百人隊長は、パウロのことばよりも、航海士や船長のほうを信用した。
12 また、この港が冬を過ごすのに適していなかったので、大多数の者の意見は、ここを出帆して、できれば何とかして、南西と北西とに面しているクレテの港ピニクスまで行って、そこで冬を過ごしたいということになった。
13 おりから、穏やかな南風が吹いて来ると、人々はこの時とばかり錨を上げて、クレテの海岸に沿って航行した。
14 ところが、まもなくユーラクロンという暴風が陸から吹きおろして来て、
15 船はそれに巻き込まれ、風に逆らって進むことができないので、しかたなく吹き流されるままにした。
16 しかしクラウダという小さな島の陰に入ったので、ようやくのことで小舟を処置することができた。
17 小舟を船に引き上げ、備え綱で船体を巻いた。また、スルテスの浅瀬に乗り上げるのを恐れて、船具をはずして流れるに任せた。
18 私たちは暴風に激しく翻弄されていたので、翌日、人々は積荷を捨て始め、
19 三日目には、自分の手で船具までも投げ捨てた。
20 太陽も星も見えない日が幾日も続き、激しい暴風が吹きまくるので、私たちが助かる最後の望みも今や絶たれようとしていた。
21 だれも長いこと食事をとらなかったが、そのときパウロが彼らの中に立って、こう言った。「皆さん。あなたがたは私の忠告を聞き入れて、クレテを出帆しなかったら、こんな危害や損失をこうむらなくて済んだのです。
22 しかし、今、お勧めします。元気を出しなさい。あなたがたのうち、いのちを失う者はひとりもありません。失われるのは船だけです。
23 昨夜、私の主で、私の仕えている神の御使いが、私の前に立って、
24 こう言いました。『恐れてはいけません。パウロ。あなたは必ずカイザルの前に立ちます。そして神はあなたと同船している人々をみな、あなたにお与えになったのです。』
25 ですから、皆さん。元気を出しなさい。すべて私に告げられたとおりになると、私は神によって信じています。
26 私たちは必ず、どこかの島に打ち上げられます。」
1.この世の声と神の声
- 使徒の働き19:21「御霊の示しにより」、21:4「御霊に示されて」
16:6「御霊が禁じた」
- ヨハネ10:27「わたしの羊はわたしの声を聞き分けます。またわたしは彼らを知っています。そして彼らはわたしについて来ます。」
2.神の声に聞き従う
- 詩篇19:7「主のみおしえは完全で、 たましいを生き返らせ、主のあかしは確かで、 わきまえのない者を賢くする。」
- 申命記30:14「まことに、 みことばは、 あなたのごく身近にあり、 あなたの口にあり、 あなたの心にあって、 あなたはこれを行うことができる。」
- 100年の一度の歌手と呼ばれた、ゴスペルシンガー:マリアン・アンダーソン
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